2022/04/21
お話を行うのに、
前置きとして、昨日のお話が必要でした。
このお話はお母さんの許可を得ています。
「ママたちに伝えたい、目の前の赤ちゃんを見て欲しい
育児用品は要らない。産院もきれいとか食事とかで選ばないで欲しい。」
上のお子さんをご出産時、当院の産後ケアをご利用になられました。
正直、大変でした。
しかし、今では他のお母さんからアドバイスを求められるほどです。
最初の出会いは電話。
泣き止まない赤ちゃんに混乱し、途方に暮れ、初めて電話をかけてきたのです。
これまでの流れを電話で聴き、授乳形態,
最終哺乳時間,赤ちゃんの泣き声,泣き方、その他色々を電話越しに聞いて
確信を得てお伝えしました。
皆さん引いてしまうでしょうが、こうです。
「私の言うことを聞きなさい! ミルクを80たしなさい!!!!」
それでスヤスヤ寝てくれました。
そこでお母さんは「はっ」と目覚めました。
そこからのお付き合いです。
(注意:全員にこのようなことは言いません。時と状況と場合です。
今は、オンライン育児相談で対応しています)
しかし、今では、目の前の子ども、赤ちゃんとしっかり向き合って育児をされています。
よく食べ、よく歩き、好奇心旺盛です。
魔の2歳という、いわゆる嫌々もほぼありません。
お二人目をご出産され、定期的に育児相談へ来られますが、
何のためにいらっしゃるかと言いますと、
勿論、育児の悩みはほぼありません。
少しはありますが、
良く育っているので、「よく育っていますね」で終わります。
それよりもお母さんが知りたいことは、
どのようなより良い食品を選べばよいのか,
選ぶ基準はあっているのか,
どのようなものを与えたらよいのか。
環境を整えるにはどうしたらいいのか。
という、子どもがより健やかに成長するための
そのお母さんと子どもに合った、
生活のアドバイスを受けに来てくださっています。
なんども助産院へ足を運んでくださるうちに
産後や子育てに必要なものを少しづつ肌で感じ、そして気づき、本来の姿、自然なリズムへ流れていかれたのだと感じます。
お母さんと赤ちゃんが自然のリズムにのれるように
お手伝いをすることが、この助産院の役割です。
そして、より良くなるための生活のアドバイスを
求められること。
当院が目指すものが発芽したと、
とても感じる嬉しいできごとでした。